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第十二回 王朝的斜阳(12-4)(2/2)

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节度使となった安禄山は、その後も军功を重ねた。唐の国境北侧には强力な异民族がおり、たびたび侵入して攻め寄せるので、安禄山はそれを退けて唐を守り続けて来たのである。

玄宗と杨贵妃が彼を気に入ったことも幸いし、安禄山は范yAnと河东の节度使も兼任することになった。结果、安禄山は河北から山西に渡る地域に十五万の兵力を抱え、なおかつその地での独裁権を许されるという、巨大な実力者となっていた。

人に取り入るのがうまい安禄山は、戦争には强いものの、玄宗にはひたすら谄い、さらに杨贵妃とは戯れに养子縁组をして彼nVの息子と称し、机嫌を取った。実际には安禄山は、杨贵妃より十四歳も年上である。ここまで従顺な安禄山に、玄宗はすっかり心を许し、彼の求めるままに恩赏を与えたのである。

一方で、宰相杨国忠は、そんな安禄山を危険视し、警戒を怠っていなかった。

杨国忠は、密かに哥舒翰という人物を访れた。河西节度使の哥舒翰は、身Tを壊して疗养してはいるものの、まだ充分に军を指挥できる、勇猛な将军である。

「范yAnはどうなっていますか」

哥舒翰は、杨国忠の来访を受けて讯いた。范yAnは现在の北京にあたり、安禄山の本拠地である。

「奴はすでに兵を揃え、蜂起の准备を进めている。だが、口実がないので困っているようだ」

杨国忠は、间谍を使って安禄山の身辺を调べていた。

哥舒翰は顔を昙らせる。

「口実ですか。……畏れながら、君侧のJを除くということも言えますぞ」

あからさまに自分のことを蔑まれたのだが、杨国忠は怒りはせず、苦笑した。

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